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閉鎖型循環式陸上養殖システムが求められる背景

国外では、人口の爆発的な増加を背景に水産物需要が増加し、マグロ類をはじめとする海洋生物資源の保存管理や規制が厳しくなるなど、水産業に対する関心が高まっています。一方、国内に目を向けると、水産資源および漁獲量の減少、価格の低迷に加え、食生活の変化による消費者の魚離れにより、漁業従事者の数は減少を続けています。

今回の東日本大震災とそれに伴う津波は、すでに深刻な問題を抱えていた我が国の水産業に甚大な被害をもたらしました。水産物は、日本人が摂取する動物性タンパク質の4割近くを占める重要な食物です。自然災害や気象・海象条件による影響や水産物の病気の発生や海洋汚染を抑制する閉鎖型陸上養殖システム(=水産物生産工場)は、「安心・安全」な水産物を食卓に届け、水産物の安定供給に貢献するだけでなく、日本の漁業復興に重要な役割を果たすとわたしたちは考えています。

閉鎖型循環式陸上養殖システムとは?

閉鎖型循環式陸上養殖システムイメージ図
メリット
安心・安全、トレーサビリティの実現
自然環境に接触することなく育てられるため、病原菌・ウィルスの侵入を抑制でき、投薬の必要が無くなります。 また、放射性物質などの影響もまったく受けません。
気象・海象の影響を受けない
一定の環境条件を維持する完全閉鎖循環型システムのため、気候や気象条件に生産性を左右されることがなく、年間を通じて安定した品質・数量・出荷時期の管理が可能です。
トータルコストを最小限に低減
「海藻利用による水質の浄化」という機械に頼らない自律的・有機的な方式を採用しているため、電力コストをはじめとする運営コストが、中長期的な観点から最小限になるように設計されています。
格段に小さいリスク
疾病リスクや気象リスクが、他の養殖方式に比べてはるかに低くなるため、リスク発生時のための物理的な負担(薬剤の準備や生産物・海水の廃棄など)はもちろん、事業主の精神面の負担も最小限に抑えます。
複合システムの採用による清潔環境の常態化
貝・海藻複合化による循環水の脱窒・脱リン効果や、海藻に対する栄養塩の補給を貝からの残餌・排泄物(硝酸塩・リン酸塩)で行うことで、薬剤ではなく、海洋生物どうしのエコ・システムによる清潔さが常に保たれます。
環境に貢献
海洋生物の複合化により、機械設備が最小限となるため、CO2の削減に貢献します。また、陸上における完全閉鎖式のため、他の養殖方式のように自然環境に負担をかけることがまったくありません。
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